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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年11月17日)

更新日

 

米ファイザーの特許切れ薬事業、米マイランとの統合完了

米マイランと米ファイザーのアップジョン事業部門(特許切れ医薬品事業)は11月16日、両社の事業を統合し、新会社VIATRIS(ヴィアトリス)を設立したと発表した。今後、10億ドル程度のコスト削減に向け、グローバルで事業や拠点の再編を進める。新会社が取り扱うのは、特許が切れたブランド医薬品と後発医薬品、バイオシミラーなどで、製品数は1400種類以上。2020年の売上高は190~200億ドルを見込み、後発品最大手のイスラエル・テバを上回るとみられる。

日本でも▽ヴィアトリス製薬(旧ファイザー・アップジョン事業部門)▽ファイザーUPJ▽マイランEPD▽マイラン製薬――の4社がヴィアトリスグループとして事業を開始。当面は従来の事業を継続するという。

 

モデルナの新型コロナワクチン「94.5%の予防効果」

米モデルナは11月16日、開発中の新型コロナウイルス向けmRNAワクチン「mRNA-1237」について、臨床第3相(P3)試験の中間解析で94.5%の予防効果が確認されたと発表した。同試験は、米国で3万人超を対象に実施。発症した95人のうち、90人がプラセボ群、残る5人がmRNA-1237群で、重症の11人はすべてプラセボ群だった。モデルナは数週間以内に米FDA(食品医薬品局)に緊急使用許可を申請する方針。日本では、武田薬品工業が来年前半に5000万回分を輸入し、供給を行うことになっている。

 

バイエル薬品、医療従事者向けに製品情報検索システムの提供開始

バイエル薬品は11月17日、医療従事者向けオンライン製品情報検索システム「DIチャットボット」の提供を同日から始めたと発表した。対象製品は、「ロス―ゼット」「アトーゼット」「ゼチーア」といった高脂血症治療薬。同システムは木村情報技術がIBMワトソンを使って開発した人工知能(AI)を搭載しており、質問を入力すると、最も近い回答と関連情報をAIが提示する。24時間365日利用可能なため、迅速な情報提供につながると期待される。

 

国内医薬品市場、20年7~9月期は5.1%減

IQVIAは11月17日、2020年7~9月期の国内医療用医薬品市場が前年同期比5.1%減の2兆5346億4400万円だったと発表した。四半期ベースで5%を超えるマイナスとなったのは17年1~3月期以来。4月の薬価改定と新型コロナウイルス感染症が響いた。製品別では、287億3800万円を売り上げたMSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」がトップだった。詳しくはトピックスで。

 

富士製薬 女性の健康支援アプリで教育動画、AMEDの研究に協力

富士製薬工業は11月17日、自社で配信・運営する女性健康支援アプリ「LiLuLa」を通じて、日本医療研究開発機構(AMED)の「女性の健康の包括的支援実用化研究事業(Wise)」に協力すると発表した。妊孕能低下予防や妊娠合併症リスク低減を目指して、東京大などがWiseの助成を受けて開発した学習動画をLiLuLaで提供し、教育効果を検証する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

武田薬品工業

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