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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年5月15日)

更新日

 

中外、リリーに抗体技術をライセンス…新型コロナ治療薬に活用

中外製薬は5月15日、米イーライリリーと、抗体エンジニアリング技術に関する全世界での非独占的ライセンス契約を結んだと発表した。リリーは、中外の複数の抗体エンジニアリング技術を使用する権利と、同技術を使った抗体医薬を開発・販売する権利を取得。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬の開発に活用する。リリーは「中外の技術を活用することで、抗体の半減期延長や機能の幅を広げることができ、COVID-19に対する予防的な投与の可能性も追求できると考えている」としている。

 

武田「アドセトリス」が中国で承認、欧州では適応拡大

武田薬品工業は5月15日、悪性リンパ腫治療薬「アドセトリス」(一般名・ブレンツキシマブ ベドチン)が中国で承認されたと発表した。適応は「再発・難治性の全身性未分化大細胞リンパ腫またはCD30陽性ホジキンリンパ腫」で、成人患者が対象。一方、欧州では、未治療の全身性未分化大細胞リンパ腫の成人患者に対するCHP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、プレドニゾロン)との併用療法への適応拡大が承認された。

 

JT「リオナ」鉄欠乏性貧血への適応拡大を申請

日本たばこ産業(JT)は5月15日、高リン血症治療薬「リオナ」(クエン酸第二鉄水和物)について、鉄欠乏性貧血への適応拡大を申請したと発表した。国内で行った臨床第3相(P3)試験では、投与7週間後のヘモグロビン値の変化量でクエン酸第一鉄ナトリウムに対する非劣性を確認した。

 

IDファーマ、結核ワクチンで中国企業とライセンス契約

アイロムグループは5月15日、子会社のIDファーマが、同社のセンダイウイルスベクターを用いた結核の遺伝子ワクチン技術について、中国江蘇端科生物技術有限公司と全世界を対象とするライセンス契約を結んだと発表した。当初は中国国内を対象としていたが、契約条件を見直し、日本を含む全世界で同技術の実施を許諾する。契約に基づき、IDファーマは、契約一時金と開発の進展に応じたマイルストン、売上高に対するロイヤリティを受け取る。

 

決算

持田製薬(2020年3月期、5月15日発表)

売上高1017億9900万円(前期比7.2%減)、営業利益88億700万円(16.8%減)。抗うつ薬「レクサプロ」(165億円、10%増)や潰瘍性大腸炎治療薬「リアルダ」(90億円、32%増)などが伸びたものの、疼痛治療薬「トラムセット」への後発医薬品参入などが響いた。21年3月期は売上高1020億円(0.2%増)、営業利益78億円(11.4%減)を見込む。

 

東邦HD(2020年3月期、5月14日発表)

売上高1兆2637億800万円(前期比3.4%増)、営業利益175億9000万円(11.4%増)。医薬品卸売事業は売上高1兆2140億3000万円(3.3%増)、営業利益180億1100万円(12.0%増)だった。新型コロナウイルスの影響を判断するのは困難とし、21年3月期の業績予想は「未定」とした。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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