カネカ、7月から「アビガン」の原薬供給
カネカは4月16日、富士フイルムが新型コロナウイルス感染症向けに開発している抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(一般名・ファビピラビル)の原薬を供給することで同社と合意したと発表した。製造体制を整えた上で、7月から供給を始める。富士フイルムはアビガンの増産に着手しており、9月には月間30万人分を生産できるようになるとの見通しを示している。
FRONTEO 新型コロナ治療薬、AI利用でリポジショニング研究
FRONTEOは4月17日、疾患や薬剤のメカニズムを可視化する同社のAIシステム「Cascade Eye」を利用し、新型コロナウイルス感染症に対するドラッグリポジショニング研究を始めると発表した。新型コロナウイルス感染症のパスウェイマップを作成し、疾患にかかわる重要な分子や遺伝子、薬剤候補などを視覚的に捉えられるようにする。完成したパスウェイマップは公開し、治療薬の研究開発に役立ててもらう。
窪田製薬HD、レオファーマとVAP-1阻害薬を共同研究
窪田製薬ホールディングスは4月16日、子会社の米クボタビジョンがデンマークのレオファーマと共同研究契約を結んだと発表した。クボタが眼科疾患に対する治療薬の研究中に発見したVAP-1阻害薬について、レオファーマのオープインイノベーションプログラムを活用し、炎症性皮膚疾患への有効性を評価する。VAP-1は白血球接着分子で、セミカルバジド感受性アミン酸化オキシダーゼの酵素活性を併せ持つ糖タンパク質。炎症を原因とする幅広い疾患に効果を発揮する可能性があるという。