中外「アレセンサ」特許めぐりフレゼニウスを提訴
中外製薬は3月23日、抗がん剤「アレセンサ」(一般名・アレクチニブ)の後発医薬品を米国で申請した独フレゼニウスを相手取り、スイス・ロシュ、米ジェネンテックとともに特許権侵害訴訟を米デラウエア州連邦地裁に起こしたと発表した。提訴は3月19日付。中外などは、独フレゼニウスの米子会社が米FDA(食品医薬品局)に承認申請を行ったことが中外の特許権を侵害していると主張している。
エーザイ、認知機能のセルフチェックツールを31日に発売
エーザイは3月23日、認知機能をセルフチェックするためのデジタルツール「のうKNOW」(ノウノウ)を、法人向けに3月31日に発売すると発表した。豪Cogstateが創出した認知機能テストをセルフチェックツールとして開発したもの。パソコンやタブレットを使って行う15分ほどのテストで、脳の反応速度、注意力、視覚学習、記憶力を評価し、生活習慣についてアドバイスする。医療用の診断ツールとしての開発も検討している。
武田・KMバイオ、インフルエンザワクチンの販売提携を終了
武田薬品工業は3月23日、KMバイオロジクスが製造販売するインフルエンザHAワクチン「KMB」について、国内での販売提携契約を今月末で終了すると発表した。契約期間の満了に伴い協議した結果、契約の終了を決めたという。
武田「エンタイビオ」中国で承認
武田薬品工業は3月23日、潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「Entyvio」(ベドリズマブ)が中国で承認されたと発表した。同薬は中国国家薬品監督管理局(NMPA)の「緊急に必要な」海外医薬品のリストに含まれており、迅速承認が適用された。
沢井 澤井健造専務が社長昇格へ
沢井製薬は3月23日、澤井光郎・代表取締役社長が代表取締役会長に就き、後任に澤井健造・取締役専務執行役員が昇格する人事を発表した。代表取締役会長の澤井弘行氏は代表取締役を退き、最高顧問に就く。今年6月23日の株主総会とその後の取締役会を経て正式に決定する。
持田、ジーンテクノと再生医療の共同事業化契約
持田製薬は3月23日、ジーンテクノサイエンスのヒト歯髄幹細胞由来の再生医療等製品について、腸管神経節細胞僅少症など消化器領域の希少疾患・難病を対象に国内で共同事業化契約を結んだと発表した。今後、ジーンテクノが製造と非臨床試験を、持田が臨床試験を行って製造販売承認の取得を目指す。承認後の流通販売や市販後調査は持田が担当する予定。
あすか製薬 来年4月に持株会社化
あすか製薬は3月23日、2021年4月1日に持株会社「あすか製薬ホールディングス」を設立すると発表した。持株会社の設立に伴い、あすか製薬は上場廃止となるが、持株会社は東証一部に上場する予定で、実質的には上場を維持する。持株会社化は、予防・未病領域での事業強化などが目的。持株会社設立後、あすか製薬子会社のあすか製薬メディカルとあすかアニマルヘルスは、持株会社の直接子会社として再編する予定。
GSK 「ザイザルシロップ」500mL包装を新発売
グラクソ・スミスクラインは3月23日、抗アレルギー薬「ザイザルシロップ0.05%」(レボセチリジン)の500mL包装を発売したと発表した。効能・効果は既存の200mL包装と同じ。
ジーエヌアイ、エーザイからエンドセリンA受容体拮抗薬の中国での権利獲得
ジーエヌアイグループは3月23日、エーザイが創製したエンドセリンA受容体選択的拮抗薬「ER-000582865」について、中国(台湾、マカオ、香港を含む)での独占的実施権を獲得するライセンス契約を結んだと発表した。ジーエヌアイは中国で同薬を肺動脈性高血圧症治療薬として開発・販売する権利に加え、将来的に腎疾患治療薬として開発・販売するオプション権を獲得した。