塩野義 米テトラとの提携強化
塩野義製薬は3月6日、認知機能改善薬「BPN14770」に関する米テトラ・セラピューティクスとの戦略的提携を強化すると発表した。塩野義の出資比率を50%まで引き上げるとともに、条件を満たした場合に子会社化する合弁契約を結んだ。
BPN14770は、テトラが創製したPDE4D阻害薬。両社は18年12月に提携し、塩野義は日本、韓国、台湾での同薬の独占的開発・製造・販売権を取得した。同薬は米国でアルツハイマー型認知症と脆弱X症候群の患者を対象とした臨床第2相試験を実施中。今年3月中には結果の速報が得られる見込みという。
沢井、シアリス後発品を19日に発売
沢井製薬は3月6日、先月承認を取得した勃起不全(ED)治療薬「シアリス」の後発医薬品「タダラフィル錠CI『サワイ』」について、20mg製剤を3月19日に、10mg製剤を同26日に発売すると発表した。シアリスの後発品は国内初。薬価基準未収載品のため、公的医療保険の対象にはならない。偽造品の流通を防止するため、見る角度によって見える文字が変化する印刷技術を包装に採用した。
シスメックス、眼科領域のゲノム医療で神戸アイセンター病院と提携
シスメックスは3月5日、遺伝性網膜変性疾患に対するゲノム医療の臨床実装に向け、神戸市民病院機構神戸市立神戸アイセンター病院と包括連携契約を結んだと発表した。同病院の知見とシスメックスの開発ノウハウを生かし、ますは遺伝子検査の早期実用化を目指して活動する。
ジーンテクノ、歯髄幹細胞による新治療創出へ2大学と共同研究
ジーンテクノサイエンスは3月5日、歯髄幹細胞を活用した新治療の創出に向け、名古屋大、大分大とそれぞれ共同研究契約を結んだと発表した。名古屋大とは脊髄損傷を、大分大とは末梢神経麻痺を対象に、子会社セルテクノロジーズで調製したヒト歯髄幹細胞を使って新たな治療法を共同で研究する。