武田、COVID-19に対する免疫グロブリン製剤の開発に着手
武田薬品工業は3月4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬として血漿分画製剤の開発を始めたと発表した。開発を始めたのは、原因ウイルスSARS-CoV-2に対する高免疫グロブリン製剤「TAK-888」で、COVID-19の回復者から得た血漿からつくられる。現在、開発を進めるために各国の規制当局と協議しているという。製造は米ジョージア州の製造拠点の隔離されたエリアで行う。
武田はさらに、発売済みの製品や薬剤候補ライブラリからCOVID-19に対する治療薬の候補を探索している。同社は「これらの取り組みは早期の段階だが、社内で高い優先順位を与えている」としている。
中外「テロメライシン」の国内P2試験を開始
オンコリスバイオファーマは3月4日、腫瘍溶解性ウイルス「テロメライシン」(開発コード・OBP-301)について、導出先の中外製薬が食道がんを対象とする国内臨床第2相(P2)試験を始めたと発表した。手術不能・化学放射線療法不適応の患者が対象で、放射線療法と併用する。プラセボ群のない単群試験で、目標症例数は37例。
インテージ、AI活用のワンストップ創薬支援サービスを提供
インテージヘルスケアは3月4日、神戸天然物化学と連携し、AIを活用したワンストップ型の創薬支援サービスの提供を始めると発表した。インテージヘルスケアなどが開発したAI創薬プラットフォームで化合物をデザインし、これを神戸天然物化学が実合成して顧客に納品する。製薬企業や創薬ベンチャー、アカデミアなどを対象に、業務委受託契約のほか、成功報酬やマイルストン契約といった形態でもサービスを提供する。