「エディロール」「ザイザル」「メマリー」などに後発品承認
厚生労働省は2月17日、6月の薬価収載に向けて後発医薬品を承認した。後発品が初めて承認されたのは、▽骨粗鬆症治療薬「エディロール」▽抗アレルギー薬「ザイザル」▽アルツハイマー型認知症治療薬「メマリー」▽前立腺肥大症治療薬「アボルブ」▽疼痛治療薬「セレコックス」―など14成分。メマリーでは第一三共エスファが、ザイザルとアボルブは武田テバファーマが、それぞれオーソライズド・ジェネリック(AG)の承認を取得した。(詳しくはトピックスで)
SGLT2阻害薬トホグリフロジン、興和が単独販売へ
中外製薬は2月17日、同社創製のSGLT2阻害薬トホグリフロジンについて、国内での販売体制を変更すると発表した。同薬は興和が「デベルザ」、サノフィが「アプルウェイ」の製品名で販売しているが、サノフィは中外とのライセンス契約を終了し、4月1日付でアプルウェイの販売を興和に移管。これに伴い、トホグリフロジンの販売は興和が単独で行うことになる。興和は6月をめどにアプルウェイの製造販売承認も承継する予定。
ジーンテクノ、日本再生医療を完全子会社化
ジーンテクノサイエンスは2月17日、ノーリツ鋼機子会社の日本再生医療(JRM)を完全子会社化したと発表した。ジーンテクノは2016年にJRMと資本業務提携し、同社株式の5.3%を保有していたが、17日付で残りの全株式をノーリツ鋼機から譲り受けた。子会社化によりジーンテクノは、JRMの心臓内幹細胞を使った再生医療等製品「JRM-001」を獲得。同製品は小児先天性心疾患を対象に先駆け審査指定制度の対象品目に指定されており、検証的治験を行っている。
MSD 抗HIV薬「ピフェルトロ」発売
MSDは2月17日、抗HIV薬「ピフェルトロ」(一般名・ドラビリン)を発売したと発表した。同薬は新規の非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)で、ほかのNNRTIに耐性のあるウイルスにも効果がある。薬価は100g1錠2147.80円で、ピーク時に8.7億円の売り上げを見込む。
あすか「レルミナ」を武田から承継
あすか製薬は2月14日、子宮筋腫治療薬「レルミナ」(レルゴリクス)について、導入元の武田薬品工業から製造販売承認を承継したと発表した。同薬はゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体拮抗薬で、昨年3月にあすかが発売。承継に関する費用は発生していない。
武田テバ 甲賀工場を大原薬品に譲渡
武田テバファーマは2月14日、子会社・武田テバ薬品の甲賀工場(滋賀県甲賀市)を大原薬品工業に譲渡すると発表した。譲渡は今年3月末に完了する予定。武田テバは昨年4月に甲賀工場と水口工場(同市)を閉鎖すると発表している。今後は、高山工場(岐阜県高山市)を生産拠点とし、グローバルネットワークも活用してより効率的な供給体制を目指す。
決算
英アストラゼネカ(2019年12月期、2月14日発表)
売上高243億8400万ドル(約2兆6822億円、実質ベースで前期比13%増)、営業利益29億2400万ドル(16%減)。日本での売上高は25億4800万ドル(26%増)だった。EGFR阻害薬「タグリッソ」(31億8900万ドル、74%増)やPARP阻害薬「リムパーザ」(11億9800万ドル、89%増)などがん領域が拡大したものの、マイルストン収入が減少したため減益となった。20年12月期は1桁台後半~2桁台前半の増収を見込む。