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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年11月8日)

更新日

 

中外、サトラリズマブを日本でも申請

中外製薬は11月8日、抗IL-6受容体リサイクリング抗体サトラリズマブ(開発コード・SA237)を、視神経脊髄炎スペクトラム(NMOSD)の適応で日本で申請したと発表した。希少疾病用医薬品に指定されており、優先審査の対象となる。リサイクリング抗体は抗原に繰り返し結合する抗体。サトラリズマブはNMOSDの病態に関与するIL-6シグナルを阻害することで、NMOSDの再発を抑制すると期待されている。米国と欧州でも申請済み。

 

生化学 20年3月期は110億円の最終赤字に、生産設備で減損計上

生化学工業は11月8日、2020年3月期の通期業績予想を修正し、110億円の最終赤字になる見通しだと発表した。長期収載品の薬価引き下げや、関節機能改善剤の販売本数が設備投資時の想定を下回っていることなどにより、19年4~9月期決算に123億円の減損損失を計上したことが響く。

同社は同日、19~21年度の中期経営計画を発表。新薬開発を加速するとともに、徹底的なコスト削減に取り組み、収益の回復を図る。

 

生化学、間質性膀胱炎治療薬の米国P1/2試験開始

生化学工業は11月8日、自社創製の間質性膀胱炎治療薬「SI-722」について、米国で臨床第1/2相(P1/2)試験を始めたと発表した。同薬は、コンドロイチン硫酸にステロイドを結合させた新規化合物。膀胱内に注入するとステロイドを徐放し、持続的に頻尿や膀胱痛などの症状を改善するとされている。

 

宇部興産、NASH治療薬をノボにライセンス

宇部興産は11月7日、自社創製の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療薬候補「UD-014」の全世界での独占的ライセンスをデンマークのノボ ノルディスクに供与したと発表した。契約により、ノボはUD-014の開発・製造・販売に関する権利を獲得する。UD-014はSemicarbazide-Sensitive Amine Oxidase/Vascular Adhesion Protein-1(SSAO/VAP-1)阻害薬で、現在、前臨床段階。前臨床試験では、内皮細胞に対する抗炎症作用と抗酸化作用が示されているという。

 

決算

扶桑薬品工業(2019年4~9月期、11月8日発表)

売上高236億7300万円(前年同期比3.2%増)、営業利益5億8000万円(11.3%減)。主力の人工腎臓用透析剤「キンダリー」や後発医薬品の販売促進により売上高は増加したが、売上原価率の上昇が響いた。

 

生化学工業(2019年4~9月期、11月8日発表)

売上高155億5500万円(前年同期比9.1%増)、営業利益21億5000万円(123.1%増)。主力の関節機能改善剤「アルツ」は横ばいだったが、眼科手術用補助剤オペガン類や、米国で販売する関節機能改善剤「ジェル・ワン」が好調だった。医薬品製造設備の収益性低下に伴い123億円の減損損失を計上したことで、純利益は107億6600万円の赤字となった。

 

沢井製薬(2019年4~9月期、11月8日発表)

売上高904億8100万円(前年同期比1.9%増)、営業利益152億5500万円(10.8%増)。価格下落の影響で米国事業が減収減益となったものの、17~18年度に収載された新製品が伸びた国内事業でカバーした。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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