
塩野義、抗酸菌症薬の共同研究で米社と新たなライセンス契約
塩野義製薬は10月11日、米Hsiri Therapeuticsと抗酸菌症治療薬の共同研究に関するライセンス契約を結んだと発表した。両社は2018年5月に抗酸菌症治療薬の導入・共同研究契約を結んでいるが、今回の新たな契約では、新規の作用機序を持つ抗酸菌症治療薬の創出を目指して共同研究を行う。塩野義は、共同研究で見いだされた化合物の全世界での独占的開発・製造・販売権を持ち、契約一時金と開発進展などに応じたマイルストン、販売額に応じたロイヤリティを支払う。
アストラゼネカとサノフィ、RSウイルス感染症薬nirsevimabのP3試験を日本で開始
英アストラゼネカと仏サノフィは10月11日、RSウイルス感染症治療薬nirsevimab(開発コード・MEDI8897)の臨床第3相(P3)試験とP2/3試験を日本で開始したと発表した。同薬は日本医療研究開発機構(AMED)の研究事業で「優先的に開発すべき医薬品」とされ、日本小児科学会が迅速な開発を要望。流行期が始まっていることから、世界に先駆けて日本で試験を始めた。アストラゼネカとサノフィのワクチン部門サノフィパスツールは、同薬の共同開発・商業化で提携している。
湘南アイパーク インキュベーション事業を開始
湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)は10月11日、アカデミアやベンチャー企業の有望なシーズや技術を育成するインキュベーション事業を開始したと発表した。
米ジョンソン・エンド・ジョンソンの一部門であるジョンソン・エンド・ジョンソン イノベーション(JJI)と武田薬品工業のニューロサイエンスドラッグディスカバリーユニットがスポンサーとして参画。アカデミアやベンチャー企業に資金援助と研究開発ノウハウの提供を行う。湘南アイパークは研究施設を無料または格安で貸し出すほか、知的財産コンサルティングや薬事・臨床サポートなどのサービスを提供する。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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