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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年7月22日)

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塩野義 抗緑膿菌PcrV抗体を英国の官民事業体に導出

塩野義製薬は7月22日、緑膿菌が持つPcrVタンパクを標的とする抗体医薬「COT-143」を英国の官民連携事業体AMR Centerに導出する契約を結んだと発表した。契約により、AMR Centerは同薬の研究・開発・製造に関するグローバルでの独占的権利を取得。販売については両者で協議する。

AMR Centerは新規抗菌薬を推進する英国の取り組みの一環として2016年に設立。塩野義は「AMR Centerによって開発の進展が期待できる」としている。AMR Centerは2020年に同薬の臨床試験を開始する予定。

 

武田、フォン・ヴィレブランド因子製剤を国内申請

武田薬品工業は7月22日、グループ会社のシャイアー・ジャパンが、ヒトフォン・ヴィレブランド因子製剤ボニコグ アルファ(開発コード・BAX111)を日本で申請したと発表した。適応はフォン・ヴィレブランド病。同疾患は、止血に重要な役割を果たすフォン・ヴィレブランド因子の異常や減少・欠損によって起こる遺伝性の出血性疾患で、国内の診断患者数は1325人(2018年5月末時点)。ボニコグ アルファは現在、米国や欧州、スイス、カナダで承認されている。

 

日医工 「アルサルミン」の販売権獲得、富士化学から移管

日医工は7月22日、胃炎・消化性潰瘍治療薬「アルサルミン」(スクラルファート)の国内販売権を獲得し、10月1日から販売すると発表した。同薬は現在、中外製薬が製造販売しているが、今年9月下旬に富士化学工業が承認を承継する予定。その後、10月1日付で富士化学から日医工に販売を移管する。

 

大日本住友 ロナセンの小児適応、20年度上期に申請へ

大日本住友製薬は7月22日、抗精神病薬「ロナセン」(一般名・ブロナンセリン)について、小児の統合失調症を対象に国内で行った臨床第3相(P3)試験で主要評価項目を達成したと発表した。試験結果に基づき、2020年度上期に日本で小児適応の追加を申請する予定。承認されれば、国内初の小児適応を持つ非定型抗精神病薬となる。

 

沢井、米国で片頭痛薬2剤の権利取得

沢井製薬は7月22日、米子会社アップシャー・スミス・ラボラトリーズが、片頭痛治療薬「Tosymra点鼻液」「Zembrace Symtouch注射液」(いずれもスマトリプタン)の権利取得を完了したと発表した。両剤はインドのドクター・レディーズ・ラボラトリーズが米子会社を通じて販売しており、アップシャー・スミスはドクター・レディーズから米国などでの権利を獲得した。

アップシャー・スミスは片頭痛予防薬を販売しており、両剤を追加することで片頭痛製品群を強化。Tosymraはまだ販売されておらず、今年末の発売を予定している。

 

ソレイジア 中国で「エピシル」を発売

ソレイジア・ファーマは7月22日、口腔粘膜保護材「エピシル」(開発コード・SP-03)を中国で発売したと発表した。適応は「がん治療(化学療法や放射線療法)に伴う口内炎で生じる口腔内疼痛」。エピシルは液状の医療機器で、口内炎に塗布するとゲル状になり患部を保護する。北京と上海、広州でソレイジアが自社販売し、それ以外の地域では提携先のLee’s Pharmaが販売する。

 

サノフィ「黄熱ワクチン1人用」8月19日から接種開始

サノフィは7月19日、黄熱ワクチン1回接種用製剤「黄熱ワクチン1人用」について、8月19日から接種が開始されると発表した。黄熱ワクチンはこれまで1バイアルに5回分(5人分)の量が入ったものが使われてきたが、製造販売元の仏サノフィパスツールが1人用製剤への一本化を決めたことを受け、日本では今年5月に承認を取得した。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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