公取委 コーアイセイに排除命令、課徴金137万円…後発品販売で価格カルテル
公正取引委員会は6月4日、高リン血症治療薬「ホスレノール」(一般名・炭酸ランタン水和物)の後発医薬品の販売をめぐって価格カルテルを結んだとして、コーアイセイに排除措置と137万円の課徴金納付を命じたと発表した。日本ケミファもカルテルに関わったが、課徴金減免制度を通じて自主申告したため、処分を受けなかった。
公取委によると、日本ケミファは昨年7月、コーアイセイに対して仕切価を自社の水準に合わせるよう依頼。両社は遅くとも同年8月上旬までに、日本ケミファが提示した仕切価を目安とすることで合意した。
コーアイセイの親会社・コーア商事ホールディングスは「命令を厳粛かつ真摯に受け止め、法令遵守の徹底に取り組み、信頼回復に努める」とコメント。日本ケミファも「再発防止の徹底を図るとともに、信頼回復に努める」としている。
富士フイルム 再生医療ベンチャーに2億円出資、業務委託契約も
富士フイルムは6月4日、順天堂大発の再生医療ベンチャーJUNTEN BIOに2億円を出資すると発表した。
JUNTENは現在、臓器移植での免疫抑制薬の使用低減を目的に、ドナー由来の臓器に対する免疫反応の欠如・抑制を誘導する細胞を使った再生医療製品を開発中。富士フイルムは、同製品の技術・ノウハウにアクセスし、自社製品への応用を検討する。出資にあわせ、富士フイルム子会社のジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)がJUNTENと業務委託契約を締結。J-TECは同製品に関する薬事コンサルティングを受託する。