富士フイルム 抗体の生産プロセス開発を34週間に短縮
富士フイルムは4月18日、バイオ医薬品の開発・製造受託を行う子会社FUJIFILM Diosynth Biotechnologies(FDB)が、抗体医薬品の生産に必要な細胞株・プロセスの開発期間を業界最短となる34週間に短縮したと発表した。
FDBは、自社開発した抗体高生産性技術「アポロX」に、細胞株を自動選別する手法を導入。細胞株の作成期間を従来の半分となる10週間に短縮し、これによってプロセス開発全体の期間も従来より20%短くなったという。
タカラバイオ 三重大と新規CAR遺伝子治療の共同研究
タカラバイオは4月18日、三重大学医学系研究科と新規CAR(キメラ抗原受容体)遺伝子治療の共同研究を開始したと発表した。
今回の研究では、CAR遺伝子治療の課題とされる「再発防止」と「固形がんへの適応拡大」に焦点を当てる。特定の固形がんに発現するがん胎児性抗原を認識する抗体ドメインと、両者独自のグルココルチコイド誘導腫瘍壊死受容体(T細胞などの免疫細胞に発現する受容体)の効果を細胞・動物レベルで検証する。