サンバイオ「SB623」外傷性脳損傷P2試験、4割が臨床的に意味ある運動機能の改善
サンバイオは4月17日、開発中の再生細胞薬「SB623」について、外傷性脳損傷を対象に行った日米臨床第2相(P2)試験で、同薬の投与を受けた患者の4割が臨床的に意味のある運動機能の改善を達成したと発表した。
試験は61人(SB623群46人、コントロール群15人)を対象に行われ、主要評価項目である24週時点のFugl-Meyer Motor Scale(FMMS)のベースラインからの改善量は、SB623群で8.7点、対照群では2.4点。臨床的に意味があるとされる10点以上の改善を達成した患者の割合は、SB623群で39.1%(18人)、対照群は6.7%(1人)で、いずれも統計学的な有意差が認められた。
有害事象の発生率は両群で同等。SB623群で最も多かったのは頭痛で、術後7日後までに34.4%の患者で頭痛が発生した。
結果は米サンディエゴで開かれた米国脳神経外科学会で発表された。サンバイオは試験結果に基づき、2020年1月までに日本で承認申請を行う方針。
医薬品の国内生産、17年は1.5%増の6.7兆円―厚労省・薬事工業生産動態統計
厚生労働省は4月17日、2017年の薬事工業生産動態統計年報を公表した。17年の医薬品の国内生産額は6兆7213億円で、前年から1.5%増加。このうち医療用医薬品は6兆74億円(前年比2.3%増)で、4年ぶりに6兆円を超えた。
トーアエイヨー、ビソノテープを中国企業に導出
トーアエイヨーは4月16日、経皮吸収型β1遮断薬「ビソノテープ」(一般名・ビソプロロール)について、中国の深圳万楽薬業に、香港とマカオを除く中国での独占的販売権を許諾する契約を結んだと発表した。両社は協力して中国で同剤の開発を行い、輸入薬品登録の取得を目指す。
新日本科学、アステラスから創薬支援業務を受託
新日本科学は4月16日、アステラス製薬から創薬支援業務を受託したと発表した。開発候補化合物選定のためのスクリーニング業務の一部(薬理・ 薬物動態・安全性・物性試験)を包括的に受託する。同社はこれを機に、スクリーニングから臨床入りまでに必要なすべての非臨床試験を一括して受託するサービスの拡大を目指す。