製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は全体的に増加、製造職や研究職が高水準で推移
2019年3月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増えました。
職種別に見てみると、「QC・QA・監査」(15%増)や「品質保証/CMC薬事」(12%増)、「製造技術」「前臨床研究」(11%増)、「品質管理/分析研究」「薬理研究」(10%増)などが増加しました。
特に採用が活発なのが、製造系の職種です。本社と工場の両方で品質保証やCMC薬事に対するニーズが高まっているほか、モダリティの多様化に対応するため製造技術の採用に力を入れる企業が増えています。
研究職の求人件数もおおむね高い水準で推移。部門の強化に向けて増員を図っているメーカーがあります。
[今月の注目職種:前臨床研究]研究進展でニーズ上昇、バイオベンチャーや受託企業が積極採用
前臨床研究の求人は、ここ数カ月、増加傾向が続いています。特に積極的に採用を行っているのが、バイオベンチャーと前臨床試験受託会社。研究の進展や受注の拡大を背景にニーズが高まっています。メーカーでも求人は出ていますが、数は多くありません。
バイオベンチャーの求人は、マネジメントクラスからスタッフクラスまで、企業によってさまざま。特に最近では、当局対応や申請業務の担当者の募集が増えており、こうした求人では文書作成や申請業務、GLP関連業務の経験を求められることが多いようです。一方、それ以外の研究員の求人では、企業での実務経験が求められる傾向にありますが、アカデミアからも応募可能なものもあります。
受託企業の求人は、薬物動態試験や毒性試験、安全性試験など特定の業務を担当するテクニシャンクラスの募集が中心。これらの試験の経験がなくても、動物実験ができれば応募できるものもあります。
メーカーの求人は日系大手が中心。研究開発をリードするリーダークラスの募集が目立ちますが、求人の数自体はそれほど多くはありません。
前臨床研究の募集は、今後もバイオベンチャーや受託企業を中心に増えていくと予想されます。Answers転職サポートでは、最新の募集状況の確認もできますので「ひとまず求人を見てみたい」という方もお気軽にご相談ください。問い合わせはこちら
(コンサルタント 香本牧子)
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