ロシュ 遺伝子治療薬の米スパークを48億ドルで買収へ
スイス・ロシュは2月25日、遺伝子治療を手がける米スパーク・セラピューティクスの買収で合意したと発表した。買収額は1株あたり114.50ドルで、総額約48億ドル(約5280億円)。スパークの発行済み株式をすべて取得して完全子会社化する。買収は今年4月~6月期に完了する見込み。
ロシュは買収により、欧米で承認済みの遺伝性網膜疾患治療向け遺伝子治療薬「ラクスターナ」のほか、血友病Aに対する遺伝子治療薬「SPK-8011」などを獲得。SPK-8011は今年、臨床第3相試験の開始を予定している。買収後は、ロシュグループ内の独立企業として事業を続ける予定。
ギリアド C型肝炎治療薬「エプクルーサ」を26日発売
ギリアド・サイエンシズは2月25日、C型肝炎治療薬「エプクルーサ」(一般名・ソホスブビル/ベルパタスビル)を26日に発売すると発表した。適応は「前治療歴を有するC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変」(1日1回1錠を24週間投与)と「C 型非代償性肝硬変」(1日1回1錠を12週間投与)。C型非代償性肝硬変の治療薬は国内初。薬価は1錠6万154.50円で、中央社会保険医療協議会の資料によると、ピーク時に薬価ベースで84億円の売り上げを予想している。
東北メディカル・メガバンク 「日本人基準ゲノム配列」を公開
東北大東北メディカル・メガバンク機構は2月25日、日本人のゲノム解析のひな型となる「日本人基準ゲノム配列」(JG1)を公開した。JG1は3人の日本人ゲノムを複合的に解析して作成したゲノム配列。国際基準配列との対照では解読困難な部分もある日本人のゲノム解析の精度向上につながるとみられる。