JT 医薬事業、19年12月期は82%減益へ…抗HIV薬のライセンス終了で
日本たばこ産業(JT)は2月7日、2019年12月期の医薬事業の売上高が前期比28.9%減の810億円、営業利益(調整後)が前期比82.4%減の50億円になりそうだと発表した。米ギリアド・サイエンシズとの契約解消に伴い、子会社・鳥居薬品が販売する抗HIV薬の販売権を返還したのが要因。同日発表した18年12月期の医薬事業の業績は、売上高1140億円(8.9%増)、営業利益284億円(18.0%増)の増収増益だった。
サノフィ 18年12月期は実質2.5%増収、スペシャリティ領域が好調
仏・サノフィが2月7日に発表した2018年12月期業績は、売上高344億6300万ユーロ(恒常為替レートで前期比2.5%増)、純利益68億1900万ユーロ(1.8%増)だった。
スペシャリティ領域を扱うサノフィジェンザイムの売上高が前期比30.8%増の72億2600万ユーロと好調だった。アトピー性皮膚炎治療薬「デュピクセント」は268%増の78億8000万ユーロまで伸長。18年にバイオベラティブとアブリンクスを買収して獲得した血液疾患治療薬も89億7000万ユーロと貢献した。新興国市場は中国などが成長し101億1200万ユーロ(7.5%増)となったが、糖尿病・心血管疾患領域は13.8%減の45億1100万ユーロにとどまった。
19年12月期は、3~5%のEPSの成長を見込む。