製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は全体的に増加、バイオベンチャーでの研究職採用が堅調
2019年1月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増えました。
職種別に見てみると、「メディカルライティング」(26%増)や「薬理研究」(15%増)が大幅に増加。一方で、「QC・QA・監査」(11%減)や「管理薬剤師」(9%減)が減少しました。
今月は研究職の求人が増えました。事業拡大中のバイオベンチャーで、組織強化に向けた採用が増えているため。再生医療や核酸、遺伝子など、企業によって転職希望者に求める経験はさまざまです。
メディカルライティングの求人も増加。受注案件の増加を背景に増員を図るCROが目立ちます。製薬メーカーでは、リーダークラス以上の募集がみられます。
[今月の注目職種:MR]2019年の転職市場 上半期は堅調
2019年最初の転職市場トレンドでは、今年のMRの転職市場がどうなるのか、展望をお話しします。
バイオやオンコロジーの採用は一段落するも、他領域で新たな動き
今年の展望についてお話しする前に、足元の動きを見てみましょう。2018年はバイオやオンコロジーといった領域でMRの採用が盛んでしたが、直近ではその傾向は落ち着いてきています。
現在、募集中の求人は数人~20人強の規模のものが中心。募集企業の多くは外資系の大手メーカーです。大半が重点領域の強化を目的としたもので、疾患領域はオンコロジーや中枢神経、循環器などさまざま。疾患領域の経験を求められるものがほとんどです。経験によって差はありますが、今の市場の状況だと応募できるのは1人あたり1~3件といったところでしょう。
適応拡大を背景にバイオやオンコロジーの求人が再び増える見通し
2019年のMRの転職市場は、天気予報に例えると「晴れのち曇り」と予測しています。
今年前半は、バイオ医薬品の適応拡大を予定している企業や、オンコロジー領域で新薬の承認が見込まれる企業などが、組織の拡大や立ち上げのために、まとまった採用を行う見通しです。一旦は落ち着いたバイオやオンコロジーといった領域の求人は、今年前半、再び増加すると予想されます。
そのほかの領域では従来通り、数人から十数人程度の募集がポツポツ、といった感じでしょう。ここ最近、コントラクトMRに対する製薬メーカーのニーズが再び高くなってきており、採用を増やすCSOもありそうです。
年明け早々、大型のM&Aが相次ぐなど、今年も嵐の予感が漂う製薬業界。変化に備えて情報収集を始めたいというMRの方も増えています。Answer転職サポートでは、今の市場動向はもちろん、今後の見通しについても情報提供しています。ひとまず情報収集からという方も、お気軽にご相談ください。問い合わせはこちら
(コンサルタント 小西健太)
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