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[CRA]製薬メーカーの求人増加―マネージャークラスの募集も|製薬業界転職市場トレンド(2018年4月)

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製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。

 

全体の求人数は減少も、MSLやCRAなどで採用枠が拡大

2018年4月の製薬業界の求人件数は、全体としては前月から減少しました。これまであった求人の中には、予定していた採用人数をある程度確保し、募集を終了するものも一定数出てきています。

2018年4月 職種別求人件数の前月比増減職種別に見てみると、「学術・DI」(13%増)や「ライセンシング・事業開発」(8%増)の求人が増えています。一方、「プロセス研究」(19%減)や「基礎研究」(16%減)などは減少。研究職が全4職種で前月を下回るなど、全体的に前月より求人件数が減った職種が目立ちます。

 

求人件数に大きな変化はありませんが、MSLは1件につき複数名を採用する求人が増えています。特に外資系メーカーでのニーズが高まっており、経験者はもちろん、研究職や開発職、マーケティング職などでも、Ph.Dを持っているなどサイエンスレベルの高い人は応募が可能です。

 

品質保証も引き続きニーズが高い状況。日系と外資系、双方で積極的に募集が行われています。ただし、外資系メーカーの多くは日本で製剤の工程を行っておらず、包装の工程のみを行っているなど、企業によって仕事の内容は異なります。

 

[今月の注目職種:CRA適応拡大などを理由に開発組織を強化するメーカーが増加

CRAの求人件数は前月から1%増加しました。件数としては横ばいですが、メーカーで複数名の採用を想定した求人が増えており、採用枠自体は広がっています。

 

メーカーがCRAの採用を増やしているのは、オンコロジー領域を中心に適応拡大に向けた開発が活発化しているため。CRAの増員に伴い、スタディーマネージャーやオペレーションマネージャーを複数名募集する企業も増えています。

 

いまCRAの採用を強化している企業の多くは外資系メーカー。ほとんどの求人で採用後はグローバル治験を担当することになるため、その経験や英語力は選考で重要なポイントになります。オンコロジー領域の経験があればより有利でしょう。

 

一方、CROでは年間を通してCRAを募集しているところが多く、経験者を中心に積極的に採用を行っています。製薬メーカーの一部として専属チームでモニタリング業務を担う「FSP型(Functional Service Provider)」に力を入れるCROも増えており、制度や待遇も含め、企業による違いも大きくなってきています。

 

ただし、未経験者を中途採用するCROは、数年前に比べるとだいぶ減ってきました。新卒採用にシフトするCROも少なくなく、未経験からCRAへの転職は難しくなっています。

 

特に、メーカーのCRAの求人は突発的に出てくることが多いうえ、非公開求人のケースがほとんど。メーカーへの転職を希望するなら、スカウトやエージェントサービスを利用するなどして、情報を早く入手するのが肝心です。CROも企業ごとに仕事の環境が違うため、自分の希望にマッチしているかしっかりと見極めることが大切。

 

Answersの転職サポートでは「今すぐ転職したい」という人だけでなく、「情報収集したい」「今後のキャリアについて考えたい」という人からも相談をお受けします。お気軽にお問い合わせください。申し込みはこちら

(コンサルタント 香本牧子)

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