製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
MRが微増 前臨床研究を募集するバイオベンチャーも
2018年1月の製薬業界の求人件数は、全体としては前月とほぼ同じ水準でした。
職種別に見てみると、「ライセンシング・事業開発」(10%増)や「MR」「前臨床研究」(9%増)が増加。一方、「QC・QA・監査」(20%減)は大幅ダウン。「製剤研究・製剤技術」(7%減)や「生産技術」(5%減)なども減少しました。
MRは求人件数全体としては増えたものの、個々の募集はいずれも欠員補充を目的とした小規模なもの。募集の背景の一つに、年始に新年度を迎えた外資系企業で組織変更や社内異動が行われたことが挙げられます。
前臨床研究は製薬メーカーだけでなく、再生医療などを扱うバイオベンチャーでの募集も出てきており、求人件数は前月から増加しました。
開発職では、ここ3~4カ月ほどMW(メディカルライティング)の求人の増加が続いています。新薬の承認申請には欠かせないポジションですが、経験者が少ないのが現状です。特に、パイプラインに開発品を多く抱える大手メーカーでのニーズが高まっています。
[今月の注目職種:品質保証] キャリアチェンジ・キャリアアップは今がチャンス
品質保証の求人件数は前月から4%減少しましたが、件数自体は冒頭の表にある23職種の中で最も多くなっています。生産ラインの増強やバイオ医薬品の需要拡大を背景に、いずれも中途採用のニーズが高まっている職種です。外資系メーカーの中には、業務の細分化や組織体制の変更に伴い採用を行う企業もあります。
品質保証は今がキャリアアップのチャンス。マネジメントのポジションを含め求人件数は高水準で推移しており、選択肢も豊富です。GQPの品質保証を経験した人材は転職市場に少ないため、GQPの知識・経験は大きなアドバンテージとなります。
また、育成を視野に入れた未経験者向けの求人も少なくありません。GMPの知識を生かして品質管理や製造技術といった職種からキャリアチェンジする人も増えています。申請や技術移管などの経験がある人は、他部門との関わりなど業務を広く理解しているケースが多く、転職では有利です。
品質保証には海外工場の監査といった業務もあるので、英語ができると選択肢はさらに広がります。
品質保証の求人は今後もしばらく高水準で推移すると予想されます。キャリアアップやキャリアチェンジを考えている人は、コンサルタントに相談してみてはいかがでしょうか。Answersの転職サポートでもご相談をお受けしていますので、お気軽にお問合せ下さい。申込みはこちら
(コンサルタント 香本牧子)
あわせて読みたい
オススメの記事
人気記事
【無料】製薬業界専門転職サポート
【無料】製薬業界専門転職サポート
製薬業界専任のコンサルタントが、悩みや不安を元にキャリアについてアドバイスさせていただきます。
まずはお気軽にお申し込みください。