エーザイは9月6日、抗がん剤「ハラヴェン」(一般名・エリブリン)と同「レンビマ」(レンバチニブ)を米メルクの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)とそれぞれ併用する臨床第1b/2相試験について、目標登録症例数を拡大することでメルクと合意したと発表した。中間解析で良好な結果が出たことを受けた。
目標登録症例数を拡大するのは、トリプルネガティブ乳がんを対象に「ハラヴェン」と「キイトルーダ」を併用する「218試験」と、複数の固形がんを対象に「レンビマ」と「キイトルーダ」を併用する「111試験」の子宮内膜がんコホート。いずれもエーザイとメルクが提携して行っている試験で、218試験は約150症例、111試験の子宮内膜がんコホートは約100症例に増やす。
218試験の中間解析結果によると、対象患者39人の併用療法による奏効率は33.3%(完全奏効1人、部分奏効12人)。主な有害事象は疲労、悪心、末梢神経障害、好中球減少症、脱毛だった。
111試験の子宮内膜がんコホート(対象患者23人)の併用療法の奏効率(24週時点)は、独立画像判定で52.2%、主治医判定では47.8%。主な有害事象は、高血圧、疲労、関節痛、下痢、悪心だった。