
米ブリストル・マイヤーズスクイブと第一三共は8月29日、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)と、第一三共が開発中のHER2に対する抗体薬物複合体(ADC)「DS-8201」の併用療法の開発で提携すると発表した。
両社は、オプジーボとDS-8201の併用療法を評価するための臨床試験を共同で実施する契約を結んだ。契約に基づき、2017年度第4四半期(18年1~3月)に欧米で臨床第1相試験(P1)を両社共同で始める予定。
P1試験は、▽HER2発現の再発・転移性乳がんを対象に、ニボルマブ併用時のDS-8201の推奨用量を決定するパート1▽HER2発現の再発・転移性乳がんと膀胱がんを対象に、併用療法の有効性と安全性、忍容性を評価するパート2――で構成する。
DS-8201は第一三共が独自に開発したADC技術を活用したもので、現在、固形がんを対象としたP1試験が日米で行われている。ADCはがん領域の強化を進める第一三共が特に力を入れている分野。DS-8201を含め、臨床開発段階に2品目、前臨床段階に4品目が控えている。今年4月には、ADCの生産体制を拡充するため、約150億円の設備投資を行うと発表した。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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