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電子カルテデータから薬物治療の効果判定…ファイザーなどAIモデル構築|製薬業界きょうのニュースまとめ(2023年12月5日)

更新日

(写真:ロイター)

 

電子カルテデータから薬物治療の効果判定…ファイザーなどAIモデル構築

ファイザーは12月5日、宮崎大、NTTデータとともに、電子カルテデータから肺がん患者の薬物治療効果を判定するAIモデルを構築したと発表した。電子カルテの非構造化データを自然言語処理し、薬物治療の効果を抽出するもの。検証の結果、構築したAIモデルは複数の医療機関の電子カルテデータに適用可能で、人が抽出した結果と同様の傾向を示すことを確認した。3者は2020年から非構造化データを使った臨床アウトカムの評価手法の確立に向けた共同研究を実施。ファイザーなどは、「多施設の大規模電子カルテデータベースから臨床アウトカムの情報を効率的に収集して活用することができれば、さらなる個別化医療の進展や適切な医薬品への早期のアクセスなど、さまざまなベネフィットが期待される」としている。

 

CSL、HAE急性発作抑制薬「ベリナート」を患者宅に配送

CSLベーリングは12月5日、遺伝性血管性浮腫(HAE)の急性発作抑制薬「ベリナート皮下注」を患者の自宅に配送するサービス「CSLホームデリバリー」を1日から全国で開始したと発表した。佐川急便のチャーターサービスを患者ごとに手配し、配達後、佐川が薬局に完了報告を行うことで集荷から配達完了まで追跡管理する。同薬は昨年11月に発売され、今月1日に2週間の投薬期間制限が解除された。HAE患者は受診時に大量の薬剤を持ち帰る必要があり、配送サービスで負担軽減を狙う。CSLホームデリバリーは人免疫グロブリン製剤「ハイゼントラ」でも展開。血友病治療薬では、アルフレッサと協力して血液凝固因子製剤を患者宅に配送するサービスを一部地域で行っている。

 

富士フイルム、米2拠点の細胞治療薬生産2倍に…2億ドル投資

富士フイルムは12月5日、細胞治療薬のCDMO事業を展開する米国2拠点に総額約2億ドル(約293億円)の設備投資を行うと発表した。子会社フジフイルム・セルラー・ダイナミクスのウィスコンシン拠点と、フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズのカリフォルニア拠点で、プロセス開発用ラボと製造設備を導入。2025年から26年にかけて新設備を稼働させ、両拠点の生産能力を現在の2倍に増強する。

 

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