アナフィラキシー
アナフィラキシーとは、急性・全身性かつ重度なアレルギー反応の一種。アレルゲンを摂取するほか、薬物が皮膚に接触したり、注射・吸入によって薬物が体内に吸収されたりした場合に起こる。
アナフィラキシーの原因となるアレルゲンや薬物が、体内の肥満細胞(炎症や免疫反応などに関係する細胞)からヒスタミンを遊離させる。遊離したヒスタミンが血液を介して体中に運ばれ、様々な症状を引き起こす。ヒスタミンには、血管を拡張させる働きや、体液を漏出させる働きがあるため、結果的に血圧と血流量が低下してショック症状を引き起こす。
アナフィラキシーが起きた際に、血圧低下や意識障害を伴う場合には「アナフィラキシーショック」と呼ぶ。
■アナフィラキシーの症状例
・じんましん
・唇や顔面、首や咽喉の腫れ
・多尿
・呼吸困難
・低血圧
・脳炎
・失神
アナフィラキシーの症状には様々だが、重症なものも多く、生命の危険に関わる場合もある。
■アナフィラキシーへの対処
アナフィラキシーショックが出た場合の有効な治療法には、筋肉へのアドレナリン(肥満細胞からヒスタミンなどが遊離するのを抑制する働きがある)の注射が挙げられる。
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