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パップ剤

パップ剤とは湿布の一種で、水分を多く含むジェル状の軟膏を布やプラスチックフィルムに貼り付けたもの。消炎作用に加えて冷却効果も期待できる「冷湿布(冷感タイプ)」と、皮膚の温感を刺激し保湿効果がある「温湿布(温感タイプ)」の2種類がある。

パップ剤の軟膏には、薬効成分以外に水やグリセリンといった液状の物質が含まれている。冷湿布の場合は、皮膚に触れた際の冷感を高めるために、メントールやカンフルといった局所刺激作用を持つ精油成分が加えられる。温湿布の場合は、皮膚の温感を高めるためにトウガラシエキスなどが配合される。

パップ剤は、水分を多く含んでいるため肌に優しいが、はがれやすいという欠点がある。基本的に、急性の炎症を抑える用途には冷感タイプのパップ剤が用いられ、慢性疾患や腫脹緩解後の炎症疾患には温感タイプのパップ剤が用いられる。

ちなみに、湿布にはパップ剤以外に、水分を含まない薬剤が粘着剤と共にフィルムに塗られている「プラスター剤(テープ剤)」がある。

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