シロップ剤
シロップ剤とは液状の薬で、医薬品に白糖や甘味料を加えて甘みをつけたもの。日本薬局方の製剤総則では「白糖そのほかの糖類もしくは甘味料を含む医薬品を比較的濃稠(のうちょう)な溶液または懸濁(けんだく)した液状の内服剤」と定義されている。
※濃稠…粘度の高い、どろりとした、という意味。
シロップ剤に添加される甘味料には、薬効成分に直接影響がない成分が使われる。例えばグリセリン、ソルビトールなど。どちらも甘味のあるアルコールである。
■長所
・嚥下機能が衰えている高齢者や、苦い薬を飲めない小児に対して使用できる
■短所
・錠剤や散剤(粉薬として服用する内服薬)と比べ、保存性・携行性が低い
■シロップ剤の例
抗ウイルス薬、鎮咳去痰薬、抗てんかん薬など
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