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チュアブル錠

チュアブル錠とは錠剤の一種で、口腔内で噛み砕いて服用する薬である。
咀嚼錠(そしゃくじょう)ともいわれる。
名称のチュアブル (chewable)とは、主に「噛むことができる」と訳される。
チュアブル錠でも薬の種類によっては、唾液で溶解させてから服用するものもある。

水なしで服用できる錠剤は、チュアブル錠以外にOD錠(口腔内崩壊錠)がある。チュアブル錠はOD錠に比べ、崩壊速度が遅い。

また、口腔内に含む錠剤は、チュアブル錠の他に舌下錠(舌の下で溶かす)やバッカル錠(歯茎と頬の間で溶かす)があるが、これら2つは噛み砕かずに口腔内で溶かして使用する薬である。

■チュアブル錠のメリット
・細かく噛み砕くため、嚥下しやすい
・水なしで服用できる

■チュアブル錠のデメリット
・噛み砕かずに嚥下すると、吸収が遅れたり効果が十分に発揮されなかったりする
・噛み砕くことが困難な場合もある
・噛み砕く際、歯に詰まって不快だと訴える患者もいる

■チュアブル錠が適応される薬剤
噛み砕いて嚥下する特性を活かし、錠剤のサイズが大きくなってしまう薬や嚥下が苦手な小児・高齢者用の薬に応用されることが多い。
また、水なしで服用できる特性を活かし、水分摂取制限がある腎臓病などの患者用の薬に応用されることも多い。
例…胃腸薬、酔い止め薬、気管支喘息治療薬、高リン血症治療薬

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