PMS
PMS(Post Marketing Surveillance)とは、市販後調査の略語。
販売が開始された医薬品の有効性・安全性の確認と、市販前の治験で得られなかった新たな作用・副作用に関する情報収集のために行われる調査の総称である。
細かい調査の内容は、医薬品製造販売後の調査・試験・安全管理の基準を示したGPSP(Good Post-marketing Study Practice)とGVP(Good Vigilance Practice)に記載されている。
PMSは「再審査制度」「再評価制度」「副作用・感染症報告制度」の3つの制度を施行するために必ず行われるべき調査であり、具体的な調査内容は「市販直後調査」「特別調査」「使用成績調査」の3種類に分類される。
調査の概要は、以下の通りである。
■市販直後調査
新薬発売後、医薬品製造業者が半年間かけて全国の医療施設に対して行う、使用実態調査。
■特別調査
治験では対象から外れる患者層(小児、高齢者、腎機能や肝機能に疾患を抱えた人、医薬品の長期服用者など)に対する、使用実態調査。
■使用成績調査
販売後の3年間をかけて行う、医薬品の使用実態調査。
市販直後調査が義務化されてから、この調査は免除される傾向にある。
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