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アドヒアランス

アドヒアランスとは、治療や服薬に対して患者が積極的に関わり、その決定に沿った治療を受けること。一般的に、服薬遵守のことを表す語として用いられている。

同じく服薬遵守の訳語には「コンプライアンス」があるが、コンプライアンスは医師の処方通りに患者が服薬することを指すため、アドヒアランスと比べると、患者の能動性という意味で大きく異なる。

アドヒアランスの実現に向けては、患者が医師から薬の効果・それに伴う副作用の説明を受け、自分自身で自らの病気と治療法をすべて理解した上で、患者主体で治療方針を決定する必要がある。実現には、治療に対する患者の理解・納得、患者と医師の信頼関係の構築が不可欠である。
アドヒアランスを浸透させることは、患者の自己判断による服薬の中断や無断服薬、不規則な服用が行われる確率を減らし、治療の向上に繋がると考えられている。

以前はコンプライアンスの考え方がメジャーだったが、2001年にWHO(世界保健機構)でアドヒアランスを推奨すると定められたこともあり、現在では『服薬遵守=アドヒアランス』という考え方が広まっている。

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