偽薬
偽薬とは、本来治療効果を持たない(有効成分を含んでいない)薬。プラセボともいう。
主に治験(臨床試験)において、開発中の薬の有効性を調べる際に使用される。本物の薬と「外見」「重さ」「味覚」の3点を酷似させたもので、中身はでんぷんなど一切の薬効成分を含まないもの(インアクティブ・プラセボ、不活性プラセボ)か、被験薬以外の薬効成分を含んでいるもの(アクティブ・プラセボ、活性プラセボ)の2種類がある。
治験(臨床試験)では、被験薬と偽薬(プラセボ)を患者に同じだけ投与し、それぞれの症状を観察する。被験薬を投与した時のみ効果が現れる、もしくは偽薬(プラセボ)投与時に比べて被験薬を投与したときの効果が強い場合のみ、開発中の薬の有効性が認められる。
なお、偽薬(プラセボ)を服用した際、本来ならば改善されないはずの症状が改善される事をプラセボ効果(プラシーボ効果)と呼ぶ。プラセボ効果の根拠は諸説あるが、たしかな説はいまだ解明されていない。痛み、下痢、不眠といった症状に関してはプラセボ効果が強く出る場合が多い。
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