バイアル
バイアルとは注射剤を入れるための容器で、ガラスもしくはプラスチックでできた瓶にゴムで栓をしたものを指す。微生物の侵入を防ぎ、無菌状態を保つことができる。
バイアルに入った注射剤を使用する際は、ゴム栓に注射針を刺して中身を吸い出す。蓋を開ける必要がないため、注射剤を一度で使い切らなくても良いというメリットがある。
注射剤を入れる容器として、すべてガラスでできた「アンプル」が古くから使われているが、アンプルは一度開栓すると使い切らなくてはならないうえ、開栓時に怪我をする危険性があるなどのデメリットがある。そのため、近年はバイアル型の容器も増えている。
バイアルの特徴は、以下の通りである。
■長所
・容器内の薬剤を、複数回に分けて使用することができる。
・使用時に怪我をする危険がない。
・プラスチック製の容器であれば、ガラス製の容器に比べて丈夫で軽い。
■短所
・プラスチック製の容器は酸素を透過するため、注射剤の安定性に影響が出ることがある。
・ゴム栓に何度も注射針を刺すと、ゴムの一部が剥離して注射剤に混入する危険性がある。
・ガラス製の容器の場合、アンプルよりも分厚いガラスを用いるため重い。
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