1. 製薬・医薬業界の転職支援 Answers(アンサーズ) TOP
  2. 用語辞典
  3. 業界用語・専門用語関連の用語一覧
  4. アンプル

アンプル

アンプルとは注射剤を入れる密封容器の一種で、薄いガラスでできている。注射剤に微生物が侵入することを防ぎ, 無菌状態を保つことができる。

注射剤の容器は、薬剤に影響を与えないことが必須の条件である。そのため、アンプルに使われる素材は薬剤に影響を及ぼさず、耐熱性、耐衝撃性に優れたホウケイ酸ガラス(硬質ガラス)が使われる。

アンプルは、薬液を充填した後、容器の末端を熱で融解させて封をして保管する。薬液を使用する際は容器の首部を折り、折った部分から注射針を差し込んで薬液を吸い出す。
折る部分にカット線が入っているものや、アンプルカッターなどを用いて折るタイプのものなどがある。

注射剤を入れる容器には、アンプル以外に、ガラス瓶(もしくはプラスチック製の瓶)にゴム栓で蓋をする「バイアル」や、注射器に薬剤を充填したまま保管する「プレフィルド・シリンジ」などがある。

■アンプルの特徴
〔長所〕
・ホウケイ酸ガラス(硬質ガラス)を用いているため、薬剤にガラス成分が溶け出すことがほとんどない。
・酸素をはじめとしたガスが混入する心配がない。
・バイアルと比べ、安価に作ることができる。

〔短所〕
・薄いガラスでできているため、壊れやすい。
・首部を折るときに、ガラス片が薬液に混入することがある。また、怪我をする危険もある。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加