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診療報酬明細書

診療報酬明細書とは、医療機関が健康保険組合などの公的医療保険者に対して、患者の診療費の負担分を請求するために発行する明細書である。レセプトともいわれる。

医師による診察や処置、検査などの医療行為や処方される薬には、受けた医療行為の内容や医療施設の規模などによって点数(診療報酬点数)が決まっている。
診療報酬明細書の作成は医療機関が月単位で行ない、個人情報のほか、それぞれの医療行為の項目名などの診療情報や点数が記載されている。

2010年以降、診療報酬明細書の電子請求が義務付けられている医療機関は、原則として領収書と共に診療報酬明細書を無料で発行することが義務付けられている。
診療報酬明細書の電子請求が義務付けられていない場合は、明細書発行の有無など発行に関する状況を院内に掲示することとなっている。

■診療報酬明細書の記載事項
診療報酬明細書は、以下の3つの項目の記載が必須である。

・患者の個人情報(氏名、性別、生年月日など)
・健康保険への加入情報
・診療詳細(医療機関名、病名、診療点数など)

■注意点
・診療詳細のなかで傷病名が記載されていなければ、診療報酬は請求できない。そのため、検査のための通院で傷病名が記載できない場合は、検査対象となる傷病名(疑い病名)を「傷病名(疑い)」と記入する。

・保険適応外の保険請求のために、実態のない架空の傷病名(いわゆる「レセプト病名」)で作成することは認められない。このため、検査の適応外実施目的、投薬や注射の適応外投与については明確にする。

・請求内容が診療録の診療内容と一致しているか、重複記載がないか、病状に応じた記載であるかなど、傷病名や請求内容の確認を行う。

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