腫瘍焼灼法
腫瘍焼灼法(しゅようしょうしゃくほう)とはレーザー治療法の一種で、高出力レーザーが持つ熱エネルギーによって、高温で患部を焼き切る治療法。主にがん治療に使われる。
■治療法
高出力レーザー装置を先端につけた内視鏡や気管支鏡を患者の体内に挿入、照射対象となる患部に近い距離まで誘導する。
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近距離から正確にレーザーを照射する。
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がん細胞は加熱され、タンパク質が変性し、乾燥・炭化して焼き切られる。
■長所
・開腹せずに治療できるので、患者の負担が軽く、回復も早い
・照射範囲を絞ることができるため、開腹・開胸手術と比べて健康な組織を傷つけずに治療できる
・内視鏡を用いるため、病変や患部を目視で確認しながら正確にレーザーを照射できる
■短所
・照射部分は病巣・正常組織の別なく焼かれるので、出血や穿孔(内臓に穴が開いてしまう状態)※といった合併症が起こる可能性がある
■腫瘍焼灼法による治療例
肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、膀胱がん、子宮頸がん、喉頭がんなど
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