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放出制御製剤

放出制御製剤とは、主薬成分が体内に溶出する速度を制御する工夫が施された製剤のことである。コントロールドリリース製剤ともいわれる。
形態は主に「経口投与型」「皮下注入型」「口腔内適用型」「子宮内適用型」の4種類がある。いずれも、製剤上の工夫を無効化させないために形状を変化させず用いること(嚙む、砕くなどをしない)が重要である。

放出制御製剤には、治療効果を高める、副作用を軽減する、薬物耐性の発現を抑制する、などの効果がある。加工の仕方によって「徐法性製剤」と「時限放出型製剤」に大別され、それぞれの特徴は以下の通りである。

・徐法性製剤…薬の成分が少しずつ放出されるよう加工された製剤。主薬成分を少しずつ放出することで薬剤自体が持つ効果を長時間持続させることができる。これにより服用回数を減らすことができる利点がある。また、血中の有効成分濃度の急激な上昇を抑え長時間一定に保つことで副作用の出現を弱める効果が期待される。

・時限放出型製剤…服用(投与)後に一定時間たってから薬の成分が速やかに放出されるよう加工された製剤。薬を必要としている部位に到達する時間に合わせて成分を放出することで、副作用や薬物耐性の発現を抑制することができる。

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