適応外処方
適応外処方とは、国内で未承認の医薬品を使用すること。また、承認済みの医薬品を、承認されている効能・効果以外の目的で使用することを指す。いずれの場合も有効性や安全性について確かなデータや科学的根拠が認められているものが使用される。
適応外処方の場合、原則として保険は適用されず、自由診療扱いとなる。ただし、十分な科学的根拠が認められる場合(公知申請)や、高度医療に用いる一部の新薬などに限り、例外的に保険適用・保険診療との併用が認められる。
■適応外処方の例
・アスピリン(頭痛薬としてよく使用される)→妊娠中毒症の治療に使用
・エリスロマイシン(感染症に効く抗生物質)→びまん性汎細気管支炎(diffuse panbronchiolitis;DPB)や慢性副鼻腔炎の治療に使用
・イミプラミン(抗うつ薬)→帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、慢性疼痛の治療に使用
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