腫瘍マーカー
腫瘍マーカーとは、悪性腫瘍ができた体内に大量に増える、特殊な物質(生体因子)のこと。この物質は健康な時にはほとんど見られず、腫瘍ががん化した際に体液中(主に血液中)で大量に増殖することから、この腫瘍マーカーの量を測定することで、がんのスクリーニングを行うことができる。
ただし、この腫瘍マーカーは、まれにがんの存在有無に関わらず数値が増減するといった不安定な特徴を持つ。そのため、がんの早期発見用の検査にはあまり有用でない。
腫瘍マーカー検査単独でがん診断が可能なものは、前立腺がん(腫瘍マーカーはPSA)をはじめとした、ごく少数のがんに限られる。
基本的にはその他のがん検査の補助的検査や、経過観察的な意味をもつ検査として行われる場合が多い。
■代表的な腫瘍マーカー
CEA(乳がん)、PSA(前立腺がん)、尿中BFP(膀胱がん)など
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