離脱症状
離脱症状とは薬物およびアルコールなどの嗜好品を、中止や減量した際に生じる様々な身体的・精神的症状のこと。禁断症状とも呼ばれる。
薬物および嗜好品の作用物質を体内に長期間取り込むと、体内の情報伝達物質や刺激を受け取る細胞の受容体に異常をきたす。
この状態で作用物質が体内で減ったり無くなったりすると、細胞が過剰に反応してしまうために離脱症状が起こる。
離脱症状を和らげるために、さらなる量の薬物および嗜好品を必要となるため、放置すると体への負担が増え、高血圧や各臓器に障害をもたらす。
作用物質や症状などによって対症療法は異なるが、明確な治療は確立されていない。
■作用物質
睡眠薬、抗不安薬、抗精神病薬、アルコール、タバコ(ニコチン)アヘン類(麻薬類)、覚醒剤、コカインなど。
■主な症状
症状や程度には個人差がある。
・精神的症状
落ち着きがなくなる、イライラする、不安、集中力の低下、注意障害、幻覚、興奮状態になるなど。
・身体的症状
頭痛、めまい、しびれ、耳鳴り、吐き気、発汗、感覚過敏、知覚異常、けいれん、便秘や下痢、食欲不振など。
ちなみに、断薬もしくは減薬した際に出てくる症状は、薬を接種していたころとはまったく違う新しい症状である場合と、薬を飲む以前に出ていた症状が再び出現する場合の2種類がある。前者は離脱症状、後者は反跳症状(はんちょうしょうじょう)と呼ぶ。
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