PET-CT装置
PET-CT装置とは、PET検査で作成された診断画像とCT検査によって作成された診断画像を組み合わせる装置のこと。
PETとは、微量の放射線を放出する薬剤を投与し特殊なカメラで撮影する装置、CTはX線を用いて身体の断面を撮影する装置である。
PET単独検査では、腎臓や膀胱など検査薬が集約されやすい臓器の異常を見抜くことができない。そのため、CT画像と合わせることにより、より精度の高い診断情報を得ることができるPET-CT装置が作られた。
がんをはじめとする悪性腫瘍や虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)の診断や、てんかん焦点(てんかん発作の発生源となる部位)の検出に有効である。
使用する薬剤が集まりにくい胃、肝臓、肺などのがんの検出には不向きとされている。また使用される薬剤は尿と共に排泄されるので、その経路となる泌尿器系のがんも見つけにくいとされる。
※PET:ポジトロン断層撮影装置(positron emission tomography)
※CT:コンピュータ断層撮影装置(computed tomography)
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