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スイッチOTC

スイッチOTCとは、医療用医薬品として用いられた成分が、OTC医薬品に転換(スイッチ)された医薬品のことである。主な例は解熱鎮痛剤のイブプロフェン、消炎剤のインドメタシン、生理痛用薬のイブプロフェンなど。そのほか胃腸薬、鎮痛剤、水虫薬、アレルギー用薬など、種類は幅広い。

OTCは、Over The Counterの略。OTC医薬品は、カウンター越しに販売者などの助言を受けた上で、医師の処方箋が無くとも購入できる医薬品である。全般的に医療用医薬品よりもリスクが低いとされる。

■スイッチOTCとなる基準
医療用医薬品とOTC医薬品のリスクの違いから、「長期間における使用実績がある」「副作用が比較的少なく、他の薬剤との相互作用でも重篤な副作用がない」など有効性や安全性が認可の基準となる。また、使用しやすいことや国民の要望があることなども判断基準に含まれる。

なお、OTCの中でもリスクが不確定な場合や高いものは「要指導医薬品」、それより低い場合は「一般用医薬品」に分類される。このため、スイッチOTCのOTC医薬品としての期間が短い場合、リスクが不確定なため要指導医薬品として取り扱われる。

■認可の目的
近年、高騰する国民医療費の削減のため、国はセルフメディケーション(健康の自己管理)を推進している。その一つに、軽度の体調不良の場合は医薬品を効果的に使用することが含まれている。
そこで厚生労働省は、購入しやすい医薬品を増やすため、一定の条件を満たした医薬品をOTC医薬品として認可するようになった。

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