治験広告
治験広告とは治験への参加促進のために、治験のイメージアップを目的とした広告。
使用される媒体は新聞・ネットといったマスメディアが主である。
治験広告が出稿されるようになった理由として、治験に参加する被験者の減少が挙げられる。
これは、医薬品の臨床試験に関する基準であるGCP(Good Clinical Practice)が改定されたことにより、被験者の参加同意を口頭で受諾することができなくなったことと、治験へのイメージ低下が背景にある。
そのため、製薬企業や医療機器企業各社は、以下の3点を打ち出す広告を展開する方針を固めた。
・治験は新薬開発のためには不可欠である
・治験の進行が遅れると疾患の克服が遅れる
・そもそも被験者が集まらないと、治験を進めることが出来ない
これらの方針に厚生労働省も賛同し、医療広告規制の緩和が行われた。結果、治験広告の展開は官民一体となって推し進められることとなった。
有名な治験広告には、女優の木の実ナナを起用したうつ病治療薬の治験広告(2000年)などが挙げられる。
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