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禁忌

禁忌とは、医薬品の添付文書に記載されている項目の一つ。ある医薬品を投薬すべきでない患者やその状態、併用してはいけない薬剤が記載されている。これを守らず投薬した場合、病状を悪化させる、深刻な副作用が出現する、薬の効果が弱まるなどの可能性が高まる。

投薬してはいけないと判断される状態として、患者の原疾患名や合併症、既往歴、家族歴や体質などが記されている。

これまで禁忌項目には「禁忌」のほか「原則禁忌」(医薬品の使用は原則禁止されているが、その医薬品以外に有効な治療法がないなど、特別な場合にのみ使用が許される患者の条件を示す)があったが、厚生労働省による添付文書の記載要領改定が行われ「原則禁忌」の記載は廃止となった。2019年4月1日より実施される。
(「医療用医薬品の添付文書等の記載要領について」各都道府県知事あて 厚生労働省医薬・生活衛生局長通知 平成29年6月8日 より)

なお、これまで「原則禁忌」として記載されていた事項について、今後は、新設される「特定の背景を有する患者に関する注意」の「合併症・既往歴のある患者」の項などに記載されることになる。

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