局方
局方(きょくほう)とは「日本薬局方(にほんやっきょくほう)」の略称。日本薬局方とは日本国内で定められている、厚生労働大臣によって公示される文書。医薬品の品質・純度・強度の基準が定められているほか、各医薬品の有効性を問う試験法や判定方法が掲載されている。また基準内におさまっている医薬品は「局方品」と呼ばれ、その医薬品一覧も掲載されている。
薬局方という呼び方は、かつて日本で薬典(中国国内で作成される、医薬品の様々な基準を記した文書)のことを「方」と称していたことに由来する。
内容は薬事法第41条に基づいており、薬事・食品衛生審議会で出た意見が元になっている。構成は通則、生薬総則、製剤総則、一般試験法および医薬品各条からなる。
初版は1886年(明治19年)に公示された。それから十数回の改訂を重ね、現在は2011年(平成23年)に公示された第十六改正日本薬局方が最新版として使用されている。