医薬品卸

医薬品卸

医薬品卸とは、医薬品の流通過程で、製薬企業などから医薬品を仕入れ、医療機関や薬局に提供・販売する業種のことである。

■医薬品卸の役割
・販売促進や価格交渉などの販売機能
・医薬品情報の提供・収集
・不良医薬品や副作用が発生した場合の対応などの情報機能
・災害時の医薬品の流通

■医薬品卸の営業職について
医薬品卸の営業職は医薬品卸担当者、もしくはマーケティング・スペシャリスト（MS）といわれ、医薬品卸の機能の多くを担っている。MSは、各企業の多様な医薬品を取り扱うため、広範囲の知識を要する。さらに、取引先の経営などコンサルティング業務を行うこともある。

なお、製薬企業の営業担当者はMR（医薬情報担当者）と呼ばれる。MRは、担当する医薬品について、効果的な使用方法、薬効や安全性、副作用に関する情報を医師や薬剤師などの医療従事者へ提供する。MSのように販売や価格交渉などは行わない。

例えば、MSが普段営業を行う医療機関の医師などから、ある医薬品について詳細な情報提供を依頼された場合、その医薬品を担当するMRに連絡をして説明を行えるよう手配する。
つまり、MSは医薬品卸を通して、医療従事者とMRを繋ぐ役割も持つ。