CSO(Contract Sales Organization)
CSOとは、製薬企業に自社が直接雇用したMRを派遣するほか、製薬業界から医薬品の営業やマーケティング活動を請け負う企業である。医薬品販売業務受託機関ともいわれる。製薬企業側の「急な欠員時のMR補充」「注力製品への一時的なMR力強化」といったニーズに対応するためにできた業種である。 CSOに雇用されるMRのことは、コントラクトMR(CMR)と呼ばれる。 元々はイギリス発祥の業種である。具体的な仕事内容は、メーカーMRと変わらない。医療用の添付文書や製品情報の概要、医薬品インタビューフォーム(IF)などを医療従事者に手渡し、またインターネット等でも情報を提供して、自社製品の紹介を行っている。 ※医薬品インタビューフォーム(IF)…製薬企業が各医薬品ごとに作成する、薬剤師向けの医薬品解説書の一種。 CSOで働くコントラクトMRは、基本的に2年に1度のスパンで所属企業を移る。1企業の製品に長く携わらない代わりに、様々な医薬品に対する幅広い知識を得ることができるコントラクトMRは、企業側からより高い専門性を求められる傾向にある。 製薬企業のMR中途採用と比較すると、CSOのMR中途採用の方が未経験MRの採用率が高い。そのため、CSO内には未経験MRを育てるための細かい研修プログラムが整備されているケースが多い。 ※MR認定試験の合格率は全体で約75%だが、CSOに雇用されるコントラクトMRに限定すると、合格率が90%まで伸びることからも、CSO内の研修プログラムのレベルの高さが伺える。
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