ベーリンガーインゲルハイム、山形工場に484億円投資/モデルナ、新たなコロナワクチン申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年6月20日)
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AnswersNews編集部

ベーリンガーインゲルハイム、山形工場に484億円投資…製剤棟増築
日本ベーリンガーインゲルハイムは6月20日、山形県東根市の山形工場に2028年までに総額3億ユーロ(約484億円)の投資を行うと発表した。すでに約100億円を投じて新製剤棟を建設し、年内の稼働開始を予定しているが、追加投資によって新たな製剤棟を増築する。2026年3月に着工し、2028年6月ごろに稼働を開始する計画。同工場では23年からアジア・オセアニア地域への医薬品バルクの輸出を行っている。独ベーリンガーインゲルハイムは山形工場をリージョナルハブと位置付け、投資によって機能を強化する。
モデルナ、新たなコロナワクチンを申請…低用量で効果
モデルナ・ジャパンは6月20日、新たな新型コロナウイルスワクチン「mRNA-1283」を申請したと発表した。既存の「スパイクバックス」がウイルスのスパイクタンパク質全長体をコードするのに対し、mRNA-1283は受容体結合部位とN-末端部位をコードするmRNAを封入。スパイクバックスより低用量で高い免疫応答を誘導する。米国では6月5日に「mNEXSPIKE」の製品名で承認を取得している。
GSK「アレックスビー」高リスク18~49歳への接種対象拡大を申請
グラクソ・スミスクラインは6月20日、RSウイルスワクチン「アレックスビー筋注用」について、重症化リスクの高い18~49歳の成人への適応拡大を申請したと発表した。同ワクチンは、60歳以上を対象に2023年9月に承認され、24年11月には高リスクの50~59歳に対象を広げた。
キッセイ、東京本社を集約
キッセイ薬品工業は6月20日、東京本社を集約すると発表した。日本橋オフィス(東京都中央区)の機能を小石川オフィス(同文京区)に移す。日本橋地区の再開発事業に伴うもの。日本橋オフィスの業務は8月22日に終了する。
ニプロ、米子会社で社内情報漏洩
ニプロは6月20日、米子会社ニプロメディカルコーポレーションで社内情報の漏洩が判明したと発表した。判明したのは19日で、外部からのアクセスを遮断する措置を講じた。被害の全容把握には時間がかかる見込みとしている。
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