
製薬協会長に就任し、記者会見した宮柱氏(22日、東京都千代田区)
製薬協、会長に武田薬品の宮柱氏
日本製薬工業協会は5月22日、同日付で会長に武田薬品工業ジャパンファーマビジネスユニットプレジデントの宮柱明日香氏が就任したと発表した。任期は2年間。宮柱氏は同日の記者会見で、製薬業界をめぐる課題として▽創薬力の低下▽医薬品供給の海外依存▽社会保障費の伸びの抑制▽予見性の低い薬価制度――を挙げ、「国内外の環境が目まぐるしく変化する中、製薬企業や製薬業界だけで解決できることはほぼない。製薬協として発信力を高め、ステークホルダーとしっかり対話する」と語った。
アルフレッサHD・キッズウェル・カイオム、バイオシミラー供給体制構築へ協働
アルフレッサホールディングス(HD)とキッズウェル・バイオ、カイオム・バイオサイエンスは5月22日、バイオシミラーの国内製造拠点整備に向けて協働すると発表した。3社はバイオシミラーの国内供給体制の構築を支援する国の補助事業に3社共同で応募し、採択された。台湾のバイオ医薬品CDMO・Mycenax Biotech(MBI)の参画も得て、製造拠点の整備を進める。医薬品製造事業と流通ネットワークを持つアルフレッサグループ、複数のバイオ医薬品を開発・供給するキッズウェル、抗体医薬の研究開発経験を持つカイオム、バイオ医薬品の製造実績・ノウハウ・人材を持つMBIがそれぞれの強みを持ち寄り、開発から製造、流通まで一貫したバリューチェーンの構築を目指す。