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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年3月1日)

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アステラス、肺炎球菌ワクチンをアフィニバックスに返還

アステラス製薬は3月1日、開発中の肺炎球菌ワクチン「ASP3772」について、全世界での開発・商業化権を米アフィニバックスに返還すると発表した。対価としてアステラスは一時金6500万ドル(約74億7500万円)と開発の進捗に応じたマイルストン、ロイヤリティなどを受け取る。同社は決定の理由を「研究開発パイプラインの戦略的な優先順位付けに基づく」としている。ASP3772は米国でブレークスルーセラピー指定を受けており、今後はアフィニバックスが開発を進める。

 

JCR、ファブリー病治療薬BSの販売で大日本住友と提携

JCRファーマは3月1日、2018年から販売しているファブリー病治療薬のバイオシミラー「アガルシダーゼ ベータ BS点滴静注『JCR』」について、大日本住友製薬と販売提携を結んだと発表した。4月1日から大日本住友単独での情報提供を開始し、今年7~9月にはJCRから製品供給を受けた大日本住友が独占的に販売と流通を行う体制に移行する。契約の対価としてJCRは、契約一時金を受け取るほか、販売マイルストンを受領する可能性がある。

 

「パドセブ」欧州で再び販売承認勧告

アステラス製薬は3月1日、米シーゲンと共同開発する抗ネクチン4抗体薬物複合体(ADC)「パドセブ」(一般名・エンホルツマブ ベドチン)について、欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品委員会(CHMP)が販売承認勧告を採択したと発表した。CHMPは昨年12月にも局所進行性・転移性尿路上皮がん治療薬として同薬の販売承認勧告を採択。その後の欧州委員会(EC)による承認プロセスの期間中に安全性に関する追加照会を受け、審査が中断していた。今回、最新情報を踏まえて再審査が行われた結果、改めて承認勧告が採択された。

 

EAファーマ、ウパシカルセトを米社に導出

EAファーマは3月1日、血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症治療薬「AJT240」(ウパシカルセトナトリウム水和物)について、日本と韓国、中国、台湾、ASEANを除く全世界での開発・販売権を米Pathalys Pharmaに供与するライセンス契約を結んだと発表した。同薬は味の素製薬(現EAファーマ)が創製。国内では三和化学研究所とキッセイ薬品工業が「ウパシタ」の製品名で販売を行っており、EAファーマは韓国と中国でもそれぞれライセンスアウトしている。

 

ノボ、1型糖尿病患者の治療サポートアプリの提供開始

ノボノルディスクファーマは3月1日、小児・思春期の1型糖尿病患者を対象に、スマートフォンアプリを活用した治療サポートプログラム「糖尿病ひとりだちサポート」の提供を始めたと発表した。患者とその保護者向けに疾患や治療に関するコンテンツを配信。同社のスマートインスリンペンとも連携でき、自己管理能力の向上と服薬支援を行う。

 

マーチャント・バンカーズ、滋賀医科大と新薬の共同開発

マーチャント・バンカーズは3月1日、100%出資で設立した創薬ベンチャー「バイオジップコード」(滋賀県大津市)と滋賀医科大が共同研究講座を設置すると発表した。ドラックリポジショニングによる新薬開発のほか、同大が進める細胞標的化ペプチドを応用した薬物送達技術や医療材料の臨床応用などを進める。

 

決算

米ヴィアトリス(2021年12月期、2月28日発表)

売上高178億1360万ドル(約2兆485億円)、営業損失3400万ドル。勃起不全治療薬「バイアグラ」や高コレステロール血症治療薬「リピトール」などが堅調。ほぼマイランの売り上げだけを計上した昨期からは51%の増収となったが、統合前の合算に比べると3%減だった。2022年12月期は、売上高170~175億ドルと減収を予想。バイオシミラー資産をインドのバイオコン・バイオロジクスに売却することで下期に約33億3500万ドルを取得する予定だとしている。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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