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フォーミュラリー

フォーミュラリーとは

フォーミュラリーとは、有効性・安全性と経済性を総合的に評価して作成された医薬品の使用指針のことです。医療機関単位、あるいは地域単位で作成されるのが一般的で、医療機関単位で作成されたものを「院内フォーミュラリー」、地域単位で作成されたものを「地域フォーミュラリー」と呼びます。

 

近年、フォーミュラリーを導入する病院は増加傾向にあり、厚生労働省が2018年度に行った調査では、病院の3.5%がフォーミュラリーを「定めている」、8.5%が「今は定めていないが、予定がある」と回答。17年度の調査と比べると、「定めている」病院は0.1ポイント、「定める予定」の病院は1.0ポイント増えており、徐々に広がりつつあります。

 

フォーミュラリーの導入事例

聖マリアンナ医科大病院(川崎市)

▽原則として後発医薬品など安価な薬剤を優先し、有効性・安全性に明らかな差がなければ新薬の採用は認めない▽同種同効薬は原則として2剤まで――といった方針の下、これまでにACE阻害薬/ARB(高血圧症治療薬)やスタチン(高脂血症治療薬)など10の薬効群で院内フォーミュラリーを作成。後発品を優先的に第一選択薬とした結果、年間約3700万円の薬剤費を削減したといいます。

 

浜松医科大病院(浜松市)

フォーミュラリーを「経済性だけでなく、質と安全性の高い薬物治療を効率的に行う上で必要不可欠なもの」と位置付け、これまでに抗インフルエンザウイルス薬や経口抗菌薬など13の薬効群で院内フォーミュラリーを作成しています。作成にあたっては、薬剤部を中心に対象領域を選定し、エビデンスや経済効果を示した上で関連する診療科とともに原案を策定。薬剤管理委員会での承認を経て、処方オーダー時に注意喚起するなどして、周知・活用を図っています。

 

地域医療連携法人日本海ヘルスケアネット(山形県酒田市)

医師会や薬剤師会が連携し、病院・診療所が活用する地域フォーミュラリーの作成を進めています。これまでに、PPI(消化性潰瘍治療薬)やビスホスホネート製剤(骨粗鬆症治療薬)など6薬効群で作成しており、地域への浸透を図っています。

 

日本調剤

2019年4月に「フォーミュラリー事業推進部」を新設し、地域フォーミュラリーの普及に向けた活動を展開。2018年度から協会けんぽ静岡支部の委託を受け、静岡県内で地域フォーミュラリーの作成・導入を目指した事業を行っています。

 

フォーミュラリーのメリット

フォーミュラリーの目的は、最適な薬物治療を安価に提供することにあります。エビデンスに基づく質の高い薬物治療を行うのはもちろん、後発品を優先的に使用することで医療費削減効果も期待されます。

 

政府も、医療費削減の観点からフォーミュラリーを普及させたい考えで、「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)にはここ数年、「生活習慣病治療薬の費用面も含めた適正な処方のあり方を検討する」との方針が盛り込まれています。厚生労働省は2020年の診療報酬改定で、フォーミュラリーを診療報酬で評価することも視野に検討しています。

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