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ニュース解説

【欧米製薬大手2015年業績ハイライト2】バイエル、アッヴィ、ノボなど好決算…主力品が業績牽引

欧米製薬大手の2015年業績は、好調な主力品に支えられて好決算となった企業も少なくありません。中でも独バイエルヘルスケアや米アッヴィ、デンマーク・ノボノルディスクは2桁増収となりました。

 

欧米製薬大手15社の2015年業績のハイライトを2回に分けてお届けしているこのシリーズ。2回目は独バイエルヘルスケア、英アストラゼネカ、米アッヴィ、米アムジェン、米イーライリリー、米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ、デンマーク・ノボノルディスクの7社です。

 

 

【バイエルヘルスケア】「イグザレルト」「アイリーア」好調で2桁増収

バイエルヘルスケア業績

経口抗凝固薬「イグザレルト」や眼科用VEGF阻害薬「アイリーア」が伸び、19.9%の増収となりました。為替や特殊要因の影響を除くと8.1%の増収です。

 

イグザレルトは34.1%増の22億5200万ユーロ、アイリーアは61.8%増の12億2800万ユーロと大きく増加。血液凝固第VIII因子製剤「コージネイト」(11億5500万ユーロ、4.1%増)も伸び、「ネクサバール」や「スチバーガ」、「ゾフィーゴ」などがん領域の製品も売り上げを伸ばしました。

 

【アストラゼネカ】「ネキシウム」GE参入で売り上げ減

アストラゼネカ業績

売上高は7%減少、為替の影響を除くと1%の増収でした。

 

糖尿病領域や新興国市場が成長したものの、米国で後発医薬品が参入したプロトンポンプ阻害剤「ネキシウム」の売り上げ減をカバーするには至らず。一方でコスト低減が奏功し、純利益は前年の2.3倍に拡大しました。

 

高脂血症治療薬「クレストール」は50億1700万ドル(9%減)、喘息・COPD治療薬「シムビコート」は33億9400万ドル(11%減)。ネキシウムは米国で売り上げが半減し、24億9600万ドル(32%減)となりました。

  

【アッヴィ】「ヒュミラ」140億ドル超え、大幅な増収増益に

アッヴィ業績

売上高14.5%増、純利益190.0%増の大幅な増収増益。世界で最も売れている医薬品である抗リウマチ薬「ヒュミラ」が引き続き業績を牽引しました。

 

ヒュミラの売上高は11.7%増の140億1200万ドル。米国外の売り上げはドル高によって大きく目減りしたものの、全体としては力強い伸びとなりました。

 

2014~2015年にかけて日米欧で承認を取得したC型肝炎治療薬「ヴィキラックス」(海外製品名「Viekira」)は16億3900万ドルを売り上げました。

  

【アムジェン】主力品が軒並み好調、「エンブレル」は50億ドル突破

アムジェン業績

抗リウマチ薬「エンブレル」など主力品が軒並み好調で、8%の増収、35%の最終増益となりました。

 

最主力品のエンブレルは前年比14%増の53億6400万ドルを売り上げました。G-CSF製剤「Neulasta」(日本製品名「ジーラスタ」)は47億1500万ドル(3%)、腎性貧血治療薬「Aranesp」(同「ネスプ」)は19億5100万ドル(1%増)でした。

 

がん骨転移治療薬「XGEVA」(同「ランマーク」)も14億500万ドル(15%増)、骨粗鬆症治療薬「Prolia」(同「プラリア」)も13億1200万ドル(27%増)と伸びました。

  

【イーライリリー】買収の動物薬事業が貢献、2%の増収

イーライリリー業績

2%の増収、1%の最終増益となりました。抗精神病薬「サインバルタ」や骨粗鬆症治療薬「エビスタ」が特許切れの影響で売り上げを減らしたものの、スイス・ノバルティスから買収した動物用医薬品事業の売り上げが加わったことで増収となりました。

 

サインバルタは前年比36%減の10億2760万ドル、エビスタは43%減の2億3730万ドル。抗がん剤「アリムタ」も11%減の24億9310万ドルと売り上げを落としました。

 

一方、インスリン製剤「ヒューマログ」は2%増の28億4190万ドルで同社の最主力品に浮上。新製品の抗がん剤「サイラムザ」(3億8380万ドル、前年比5倍)や2型糖尿病治療薬「トルリシティ」(2億4870万ドル、前年比24倍)も貢献しました。

  

【ブリストル・マイヤーズ・スクイブ】「オレンシア」「エリキュース」が牽引

ブリストル・マイヤーズ・スクイブ業績

抗リウマチ薬「オレンシア」や抗凝固薬「エリキュース」などが牽引し、売上高は前年比4%増加しました。為替の影響を除けば11%の大幅増収。研究開発費がかさみ、純利益は19%のマイナスとなりました。

 

オレンシアは18億8500万ドルで14%増加、エリキュースは18億6000万ドルで前年の2.4倍に拡大。白血病治療薬「スプリセル」(16億2000万ドル)も9%伸びました。

 

「ダクルインザ」「スンベプラ」は計16億300万ドルで前年の6倍以上の売り上げ。一方、抗精神病薬「エビリファイ」は特許切れの影響で売り上げを63%減らしました。

  

【ノボノルディスク】インスリンが軒並み高成長、2桁の増収増益

ノボノルディスク業績

インスリン製剤が好調で、売上高22%増、純利益32%増と大幅な増収増益となりました。

 

インスリン製剤は「ノボラピッド」が207億2000万デンマーククローネ(DKK、19%増)、「レベミル」が183億DKK(29%増)、「ノボミックス」が111億4400万DKK(29%増)と軒並み高成長しました。

 

「トレシーバ」や「ライゾデグ」といった新規インスリン製剤も倍増。2型糖尿病治療薬のGLP-1製剤「ビクトーザ」も180億2700万DKK(34%増)を売り上げました。

 

日本円には下記のレートで換算(2015年の平均レート)
1ドル=121円、1ユーロ=134円、1デンマーククローネ=18円

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