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[MSL]新薬発売・組織強化で求人は堅調―未経験で転職なら早目に活動を|製薬業界 転職市場トレンド(2017年11月)

製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。

 

CRAはメーカーでオンコロジー領域の募集が増加

2017年11月の製薬業界の求人件数は、全体としては前月に比べて4%ほど増加しました。

2017年11月 職種別求人件数の前月比増減職種別に見てみると、「プロセス研究」(31%増)や「製剤研究・製剤技術」(23%増)、「薬理研究」(20%増)、「基礎研究」(18%増)などが増えており、23職種のうち17職種で前月から求人件数が増加。一方、「開発企画・PM」(9%減)や「学術・DI」(7%減)、「DM/統計解析」(6%減)などは減少しました。

 

プロセス研究と基礎研究は10月に引き続いて10%以上の伸び。再生医療関連の求人が多く出ています。品質管理や品質保証などの製造系職種も軒並み高い伸びとなっています。

 

CRAの求人件数は全体としては減少しました。外資・内資とも、メーカーでは開発が活発なオンコロジー領域の経験を求められる求人が増加傾向にあります。

 

メーカーの求人は基本的にメーカーでの経験を求められる傾向が強いですが、CROのみの経験でも、▽オンコロジー領域▽グローバル試験▽リーダー以上――といった経験があれば応募可能なものも出てきています。最近では、将来的にメーカーに転職することを目指して、こうした経験を積めるCROに別のCROから転職するケースも増えています。

 

CRAではまた、市販後調査の依頼や契約、調査票の回収といった業務を担うPMSモニターを新たに募集するメーカーも増えています。

 

[今月の注目職種:MSL] 複数メーカーで継続的に募集 研究・開発経験者に門戸

MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)の求人件数は前月比6%増。ここ1、2年ほどは複数の企業で継続的に募集が出ている状況です。

 

MSLを募集する企業には大きく分けて2つのパターンがあります。一つは新薬の発売にあわせてその薬剤を担当するMSLを採用するパターン。もう一つは、メディカル部門の立ち上げや組織強化を目的に募集を行うパターンです。前者は外資メーカーが中心で、後者は内資に多い傾向にあります。

 

日本製薬医学会(JAPhMed)の調査によると、国内に拠点を置く製薬企業(外資系メーカーの日本法人も含む)に所属するMSLは1社あたり平均で24.8人(2017年現在)。6年前の11.4人から2倍以上に増えました。100人を超えるMSLを抱えるメーカーもあり、存在感は増しています。

 

とはいえ、日本ではMSLの歴史は浅く、転職市場には経験者が多くいるわけではありません。高度な医学的・科学的知識を持つ研究者や開発職経験者を中心に、未経験者にも門戸は開かれています。特にニーズが高いのが、新薬の開発・発売が相次いでいる免疫疾患やオンコロジーといった領域です。

 

MSLは、日本ではまだ確立された職種ではなく、その位置付けや業務内容は企業によって微妙に違います。MSLの評価も、KOL(キーオピニオンリーダー)とのコンタクトを指標とする企業もあれば、臨床研究のサポートや学会・イベントの支援などを重視する企業もあるなど、さまざまです。評価指標が違うということは、MSLに求めていることも企業によって異なるということ。こうした違いは外からはなかなか分かりづらいので、コンサルタントを通じて情報収集することをおすすめします。

 

今は未経験者が中心のMSLの中途採用ですが、今後は経験者も転職市場に増えてくる見通しで、企業側も経験者を求める傾向が強くなっていくと予想されます。未経験でMSLへの転職を考えるなら早めに動いた方がいいでしょう。

(コンサルタント 香本牧子)

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